1983年、ロングノーズ・ショートデッキというZのコンセプトを引き継ぎながら、空力性能を重視して、エクステリアをシェイプアップした3代目が登場。エンジンは直列6気筒の日産・L型エンジン|L型から新世代V型6気筒エンジンであるSOHCターボチャージャー|ターボの日産・VGエンジン|VG20ET(2L)と日産・VGエンジン|VG30ET(3L)になり、全グレードにV6エンジンを搭載した(後に再度直列6気筒モデルが設定される)。中でもVG30ETは当時としては大パワーを誇り、トヨタ・スープラに搭載されるトヨタ・M型エンジン|7M-GTEUが出るまではトップクラスの出力を誇り、空力に優れた欧州向けモデルでは、最高速度が250km/hに届いた。外観では、別体のパッシングランプを省略するため、消灯時にもレンズの一部が露出する「パラレルライズアップ」ヘッドランプの採用が特徴となった。通常の軸回転式リトラクタブル・ヘッドライト|リトラクタブル・ヘッドランプとは異なり、ランプが上下に平行移動する構造をもったものである。因みにこの当時の米国ではヘッドランプに連邦自動車安全基準に準じない異形レンズの使用を認めておらず、北米輸出仕様では連邦自動車安全基準規格の角型ヘッドランプにドライビングランプを組み合わせた状態で対応した1986年に行われたエクステリアの大幅なマイナーチェンジの際は異形レンズの使用が認可される様になり、日本仕様と同様の状態で輸出された。。モデル発表時のCMではトンプソン・ツインズの“Love On Your Side”に乗せて、宙に浮いたVGエンジンの隊列と共に300ZXが登場し、長きに渡った直6L型時代から新世代V型エンジンへの転換を印象付けようと懸命であった。1985年、日産自動車創立50周年を記念した「アニバーサリー」を発売。デジタルメーターやブラックの本革内装、リアオーバーフェンダー、専用アルミホイール|アロイホイール、左カウルの記念オーナメントなどを特徴とする。日本国内では、久々の直列6気筒エンジンとなる、DOHCセラミックターボ日産・RBエンジン|RB20DETを搭載したモデルが追加設定された。このエンジンはもともと日産・スカイライン|R31型系 スカイライン用として開発されたもので、インタークーラーが上置き形に変更されたため、ボンネット中央に設けられた大型インテーク|エアスクープが外観上の特徴となった。装備の違いにより「200ZR-I」と「200ZR-II」の2種類があった。VGエンジンを主軸に据えたZ31型であったが、このモデルだけRB20DETが搭載された背景には、VG20型のDOHC化に時間が掛かり、搭載が間に合わなかったためと言われている。1986年、日産の北米でのデザイン拠点である日産デザインインターナショナル(NDI)現在の日産デザインアメリカ・サンディエゴが提案したエクステリアデザインを採用し、3Lモデルはキャビン部(含むリアゲート)と左右ドア以外のパネルを全て意匠変更するという大幅なマイナーチェンジを施される。北米輸出仕様と同様のワイドフレアーフェンダーの3ナンバー専用ボディを与えられた。2.0 Lモデルについては前後のスキンチェンジのみでフロントとリアフェンダーは変わっていない。エンジンは2.0 LモデルのVG20ETが廃止されRB20DETのみとなり、3.0 Lモデルは前期型からVG30ETを継続する「300ZX」に加え、VG30型のヘッドをDOHC化した新開発の日産・VGエンジン|VG30DEとゲトラク社製5速MTが組み合わされた「300ZR」が追加された。この「ZR」は締め上げられた足回りと、Z31型系で唯一の自然吸気エンジンなどから、古典的でスパルタンな味わいを持つマニアックなモデルとなった。なお、このマイナーチェンジで、日本仕様の「300ZX」はオートマチックトランスミッション|AT専用となった。キャッチコピーは「較べることの無意味さを教えてあげよう。」「ワルツ・ナイト」「セラミック・レスポンス」「Zイズム。」「SOUL SYNCHRO MACHINE」。
1999年1月、北米国際オートショー|デトロイトショーでZ復活の狼煙となる、240Zコンセプトカー|コンセプトが発表される。エンジンが直4の日産・KAエンジン|KA24DEであるなど、車格は日産・シルビア|SXに近く、後のZ33とは大きく異なるが、Z-carを渇望して久しい北米では、一気に期待が高まった。2000年7月、ラスベガスで行われたZ30周年記念イベント、「Z2K(Z2000)」に湯川伸次郎と中村史郎が出席、開発状況とレンダリングの一部を発表、大きなニュースとなる。2001年10月、第35回東京モーターショーにZ33型コンセプトモデルを出展。2002年1月、北米国際オートショーに「350Z」を出展。同月より先行予約受付を開始。6月、第7回北京国際モーターショーに「350Z」を出展。2002年7月、Z33型発売。2年の沈黙を経てカルロス・ゴーンにより復活したモデル。ボディタイプは2シータークーペのみで、歴代フェアレディZに設定されていた2by2は未設定。エンジンは日産・エルグランド|エルグランドや日産・スカイライン|スカイラインに搭載されているV型6気筒DOHC3.5L VQエンジン#VQ35DE|VQ35DE型自然吸気のみ。ブレーキキャリパーはブレンボ社製を一部モデルに標準設定。グレード体系もベーシック・スポーティ系・ラグジュアリー系とわかりやすいものとなっている。2003年2月、「350Z」がカナダ・カー・オブ・ザ・イヤー、およびベスト・ニュー・デザイン賞を受賞。3月、サロン・アンテルナショナル・ド・ロト|ジュネーヴ・モーターショーにヨーロッパ向け「350Z」を出展。2003年4月、ニューヨーク国際オートショーに「350Z ロードスター」を出展。同月、上海モーターショーに「350Z ロードスター」を出展。2003年10月、フルオープンモデル「ロードスター」(コンバーチブル・オープンカー)追加。同時に「クーペ」の仕様・装備を一部変更し、「Version ST」に5速AT車を追加。プレミアムカラーとして、第35回東京モーターショーに出品されたコンセプトカーのボディカラーに近づけた「プレミアムリキッドシルバー」を設定。以降、イヤーカラーとしてプレミアムカラーが一部改良及びマイナーチェンジの都度、設定されるようになる。2004年1月、生産拠点を追浜工場から栃木工場へ移管。同月、2月29日までの期間限定モデル「Type E」を設定。前後のオーバーハングを延長し、オーディオレスとされた。実質はJGTC GT500クラスのホモロゲーションモデル。同時に、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル|NISMOの手による「フェアレディZ S-tune GT」を設定。2004年9月、一部改良。5速ATに「シンクロレブコントロール」機能を採用。同月、モンディアル・ド・ロトモビル|パリサロンに「350Z ロードスター」を出展。プレミアムカラーとして「プレミアムサンシャインイエロー」を設定(プレミアムリキッドシルバーは設定終了)。2005年1月、フェアレディZ生誕35周年を記念する期間限定車「35th Anniversary」を設定。パワーアップされたVQ35DE型エンジン、18インチホイール等を採用する。2005年5月末受注分までの期間限定販売。2005年4月、上海市|上海にて中華人民共和国|中国向け「350Z」を披露。同月開催された「オート上海 2005」に出展。2005年9月、モデルチェンジ (自動車)|マイナーチェンジ。前照灯|ヘッドライト等の外観も変化し、尾灯|リアコンビネーションランプには発光ダイオード|LEDを採用し、出力が294psまで上げられた。シフトコンセプトは、「SHIFT_ sports」。2006年1月、オーテックジャパンによる期間限定車「Version ST Type G」を設定。リア19インチタイヤ、フロント・リヤフェンダーモールを採用し、初代S30型240ZGを彷彿とさせるモデル。同月、東京オートサロン2006 with NAPACに「Version ST Type G」、および「NISMOフェアレディZ RSコンセプト」を出展。2007年1月11日、再びマイナーチェンジが行われた。これによりエンジンは日産・VQエンジン|VQ35HR(313PS)に変更され、ボディカラーは特別塗装色として、かつてS30型に採用されていたグランプリオレンジの復刻版であるプレミアムパッショネイトオレンジが加わった。また、新エンジンを搭載する関係でボンネット中央にバルジが設けられ、かつてのS30型を彷彿させる姿になった。このモデルにはNISMOがチューニングを手掛けた「Version NISMO」が設定されている。また、同じくNISMOからスーパー耐久のホモロゲーション取得用(公道走行不可)モデルとして排気量を3800ccまで上げ、車体にも手を加えられたVersion NISMO Type 380RS-Competitionもリリースされ、2625万円(税込)で発売される。ちなみに、同モデルの公道仕様が2007年6月に300台限定で発売された。NISMO NEWS FLASHフェアレディZ Version NISMO Type380RS DEBUT!!2008年1月、ボディカラーにプレミアムブレーズレッドが設定され、特別仕様車「Type F」を設定。生産台数は約22万台で、マニュアルトランスミッションの比率は約55%、ロードスターの比率は約30%となっている。キャッチコピーは、クーペは「神話は、語り継がれる。永遠に。」「五感が、熱狂する。」「言葉は、無力になる。」、ロードスターは「風の中で、踊る。」「楽園は、風の中にある。」
Image:Concept z 001.jpg|240Zコンセプト
Image:Nissan Fairlady Z Version Nismo 01.JPG|Version NISMO
Image:Z2007NISMO.jpg|Version NISMO Type 380RS
Image:Z2007versionNISMOtype380RS.jpg|Version NISMO Type 380RSリア