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2008/02/27 日記<日産・VQエンジン>
日産・VQエンジン
VQエンジンとは、日産自動車のV型6気筒 DOHC マルチバルブのガソリンエンジン。
概要
日産のV6エンジンは以前から日産・VGエンジン|VG型・日産・VEエンジン|VE型があったが、それらに代わる新世代エンジンとして、1994年より生産を開始した。2007年現在でも日産車の中級・上級ラインナップにおける主力エンジンとなっている。単に性能が優れているだけでなく、良好な生産性と広い汎用性をも兼ね備えた完成度の高いエンジンで、量産型エンジンとしての大きな成功を収めてきた。評価の一例であるが、アメリカのWard's AutoWorld magazine社が毎年選出するテン・ベスト・エンジン|10best engineには、13年連続で選出されている。この記録は選出回数、連続記録ともに世界一の快挙である。最初に搭載された車種は2代目日産・セフィーロ|セフィーロで、それ以降日産の上級車種に採用されているほか、現在ではRB系エンジン(RB20)の後継も兼ねる形となっている。2000ccから4000ccまでの幅広いラインナップを用意し、全タイプDOHC#ツインカム|DOHC仕様。通常型燃料噴射装置|インジェクション仕様のほか、ガソリン直噴エンジン|直噴仕様(NEO-Di)の設定もある。前者は日産のエンジン型式ルールにより「E」、後者は「D」がつく。基本的にプレミアムガソリン仕様であるが、3代目セフィーロ最終型(2001年以降)のVQ20DEと、VQ23DE、エルグランドに搭載されているVQ25DEは中級車の下位レンジに搭載されるという事情から、経済性を配慮してレギュラーガソリン仕様となっている。日産はVQエンジンの生産に当たって、福島県いわき市にVQエンジン専用の新工場を建設した。現在では、一部が事実上の親会社ルノーの上級車種にも使われている。* 対抗するクラスのエンジンとしてトヨタ自動車|トヨタのトヨタ・GRエンジン|GRエンジンと本田技研工業|ホンダのホンダ・J型エンジン|J型エンジンがある。
バリエーション
VQ20DE
タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ
排気量:1.995L
ボア×ストローク:76.0×73.3
圧縮比:9.5 - 10.0
出力・トルク
(1)114kW(155PS)/6,400rpm 186Nm(19.0kg-m)/4,400rpm
(2)117kW(160PS)/6,400rpm 196Nm(20.0kg-m)/4,400rpm
(3)110kW(150PS)/6,400rpm 186Nm(19.0kg-m)/4,400rpm
主な搭載車種
1994-2002 日産・セフィーロ A32、A33
1995-1999 Nissan QX(セフィーロの輸出名) A32VQ20DEは、セフィーロのみに搭載され、販売比率の多くを占めた。1994年デビューの2代目では当時のライバルトヨタ・マークIIを凌ぐ(1)の出力・トルクを発揮。1998年登場の3代目では、燃費性能の向上を狙い、リーンバーン化し、出力・トルクも(2)となったが、2001年の改良後の最終型では排ガス規制に対応するため、リーンバーンをやめ、経済性を重視したレギュラーガソリン仕様となり、出力・トルクは(3)となった。 VQ23DE
タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ CVTC
排気量:2.349L
ボア×ストローク:85.0×69.0
圧縮比:9.8
出力・トルク
(1)127kW(173PS)/6,000rpm 225Nm(22.9kg-m)/4,400rpm
主な搭載車種
2003 - 2008 日産・ティアナ J312003年より2008年までティアナのみに搭載されていたエンジン。もともと同車はローレルとセフィーロの統合車種として誕生した経緯から、メインの2.5Lだけではなく、販売の多くを占めていた2.0Lユーザーも無視できない観点から、2.0Lと2.5Lの中間的な排気量とし、経済性の高いレギュラーガソリン仕様とすることで、2.0Lと2.5Lユーザーの双方を囲い込むことを狙った。 VQ25DE
タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ CVTC
排気量:2.495L
ボア×ストローク:85.0×73.3
圧縮比:9.8 - 10.3
出力・トルク
(1)140kW(190PS)/6,400rpm 235Nm(24.0kg-m)/4,000rpm
(2)154kW(210PS)/6,400rpm 265Nm(27.0kg-m)/4,400rpm
(3)136kW(186PS)/6,000rpm 232Nm(23.7kg-m)/3,200rpm
(4)136kW(185PS)/6,000rpm 232Nm(23.7kg-m)/4,400rpm
主な搭載車種
1994 - 1998 日産・セフィーロ A32
1997 - 1999 日産・レパード(JY33)
1997 - 1999 日産・セドリック、グロリア Y33
2004 - 2007日産・フーガ
2004 - 日産・エルグランド(E51)
2008- 日産・ティアナ(J32)1994年に2代目セフィーロに初搭載。当時の出力・トルクは(1)であった。このエンジンはその後、セドリック、グロリア、レパードなどのFR系にも同スペックのものが搭載されていたが、直噴仕様の登場により、1999年以降一時的に姿を消す。しかし、直噴+リーンバーン化はカタログ数値の燃費は良くなるが、実用面では低回転域のトルクが細い傾向にあり、結果的に燃費はそれほど向上せず、また厳しくなる排ガス規制に適合させるのも多額の費用がかかるため、2004年より再度このエンジンが起用されている。フーガで復活搭載した際の出力・トルクは(2)となっているが、エルグランドに搭載されているものは、ライバルのトヨタ・アルファード2.4Lの好調な販売に押され追加したもので、経済性を重視したレギュラーガソリン仕様としているため、出力・トルクは(3)となっている。FF車用はJ32ティアナで10年ぶりに復活し、出力・トルクは(4)となっている。 VQ25DD
* タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ eVTC (NEO-Di)
排気量:2.495L
ボア×ストローク:85.0×73.3
圧縮比:11.0 - 11.3
出力・トルク
(1)154kW(210PS)/6,400rpm 265Nm(27.0kg-m)/4,400rpm
(2)158kW(215PS)/6,400rpm 270Nm(27.5kg-m)/4,400rpm
主な搭載車種
1999-2002 日産・セフィーロ A33 (JDM)
1999-2004 日産・セドリック、グロリア Y34
2001-2006 日産・スカイライン V35
2001-2007 日産・ステージア(M35)VQ25DDは、1998年登場の3代目セフィーロで初登場。当時の直噴エンジン流行の流れに乗り、高出力・低燃費を売りにデビューした。出力・トルクは(1)であったが、2001にデビューしたV35スカイライン、M35ステージアには、(2)の出力・トルクを発揮する仕様を設定している。 VQ25DET
タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ CVTC インタークーラーターボ
排気量:2.495L
ボア×ストローク:85.0×73.3
圧縮比:8.5
出力・トルク
206kW(280PS)/6,400rpm 406Nm(41.5kg-m)/3,200rpm
主な搭載車種
2001-2004 日産・ステージア(M35)2001年登場の2代目ステージアでデビューを果たした2.5Lのターボ仕様。近年では珍しく急激に加給が始まる、いわゆる「ドッカンターボ」型。ただ、搭載車種が1車種だけだったため台数が出なかったことや、燃費や環境性能に気を使う時代の流れなどにより、わずか3年間でカタログ落ちしてしまった。 VQ30DE
タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ
排気量:2.987L
ボア×ストローク:93.0×73.3
圧縮比:10.0
出力・トルク(国内仕様)
(1)162kW(220PS)/6,400rpm 280Nm(28.5kg-m)/4,400rpm
主な搭載車種
日産・セドリック Y33
日産・グロリア Y33
1994-1998 日産・セフィーロ A32
1995-1999 Nissan QX(セフィーロの輸出名) A32
1995-1999 日産・マキシマ 出力142kW
1996-1999 Infiniti I30(セフィーロのインフィニティ (日産自動車)|インフィニティ版) 出力142kW
2000-2001 日産・マキシマ 出力166kW
2000-2001 Infiniti I30 出力166kW
1998-2002 日産・バサラ
1998-2002 日産・プレサージュ
日産・レパード(JY33)1994年にセフィーロで初登場したVQ30DEは、多くの車種に搭載されたが、直噴仕様の登場や、徐々に3.5Lへ移行していったため、出力・トルクは(1)のまま最終型のプレサージュ、バサラ(2002年)まで変更はなかった。 VQ30DD
タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ eVTC (NEO-Di)
排気量:2.987L
ボア×ストローク:93.0×73.3
圧縮比:11.0
出力・トルク
(1)169kW(230PS)/6,400rpm 294Nm(30.0kg-m)/4,000rpm (非eVTC)
(2)177kW(240PS)/6,400rpm 309Nm(31.5kg-m)/3,600rpm
(3)191kW(260PS)/6,400rpm 324Nm(33.0kg-m)/4,800rpm
主な搭載車種
2001-2004 日産・スカイライン
1997-1999 日産・レパード(JY33)
2001-2004 日産・ステージア(M35)
1999-2004 日産・セドリック Y34
1999-2004 日産・グロリア Y341997年に日産初の直噴エンジンとしてY33レパードに初搭載。その時の出力・トルクは(1)であったが、その後、セドリック、グロリアに搭載されたときには(2)に向上。2001年に登場したV35スカイラインでは、さらにパワーアップされ、(3)の出力・トルクを発揮するに至り、国内最強のスペックを誇った。ただ、現在は3.5Lに移行し、生産は終了している。 VQ30DET
タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ インタークーラーターボ
排気量:2.987L
ボア×ストローク:93.0×73.3
圧縮比:9.0
出力・トルク
(1)199kW(270PS)/6,000rpm 368Nm(37.5kg-m)/3,600rpm
(2)206kW(280PS)/6,000rpm 387Nm(39.5kg-m)/3,600rpm
主な搭載車種
1997-1999 日産・レパード(JY33)
1995-2004 日産・グロリア Y33 and Y34
1995-2004 日産・セドリック Y33 and Y34
1996-2007 日産・シーマ(FY33・F50 ターボモデルのみ)VQ30DEをベースに、インタークーラーターボチャージャーを採用したエンジン。大排気量エンジンを思わせるセッティングにより、ターボは意外にもマイルドな印象。VQ25DETに比べると、かなり紳士的なターボエンジンといえる。Y33系のセドリック、グロリアで登場。当時の出力・トルクは(1)だったが、Y34系で(2)に向上した。シーマに搭載されていたが、生産を終了。最後まで生産されたターボ仕様である。 VQ35DE
* タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ CVTC
排気量:3.498L
ボア×ストローク:95.5×81.4
圧縮比:10.0 - 10.3
出力・トルク
国内仕様
(1)177kW(240PS)/6,000rpm 353Nm(36.0kg-m)/3,200rpm
(2)200kW(272PS)/6,000rpm 353Nm(36.0kg-m)/4,800rpm
(3)206kW(280PS)/6,200rpm 363Nm(37.0kg-m)/4,800rpm
(4)216kW(294PS)/6,400rpm 350Nm(35.7kg-m)/4,800rpm
(5)170kW(231PS)/5,600rpm 333Nm(34.0kg-m)/2,800rpm
海外仕様
275PS/6,200rpm 37.0kg-m/4,800 rpm(FX35)
主な搭載車種
2001-2004 日産・パスファインダー
2002-2004 日産・マキシマ
2002-2004 Infiniti I30
2003-2007 日産・フェアレディZ(Z33)
2002-2006 日産・スカイライン V35
2004-2007 日産・フーガ
2003- 日産・ティアナ
2003- 日産・プレサージュ
2000- 日産・エルグランド(E50後期型〜)
2001- 日産・パラメディック(高規格救急車、1998-2001までのモデルはVG33Eを搭載)
2004- 日産・クエスト
日産・ムラーノ
日産・アルティマ
インフィニティ・FX|Infiniti FX35
Infiniti G35(スカイラインのインフィニティ (日産自動車)|インフィニティ版)
Infiniti I35
日産・ステージア(M35)
Infiniti M35(日産・フーガ|フーガのインフィニティ (日産自動車)|インフィニティ版)
2001- ルノー・ヴェルサティス(ルノー・サフラン|サフランの後継車)
2003- ルノー・エスパス
2000年にエルグランドに初搭載された3.5Lエンジン。大排気量らしい豊かなトルクと、素性のよさで日産の中心的なエンジンとして、国内外の幅広い車種に採用されている。ただ、日本国内においては3.5Lという排気量は大きく、3.0Lの復活を望む声も聞かれる。出力・トルクは(1)がエルグランド、高規格救急車のもの。(2)がスカイライン、ステージアに搭載されているもの、(3)がスカイラインクーペ、フーガ、フェアレディZ(5AT)に搭載されているもの、(4)がフェアレディZ(6MT)専用、(5)がFF向けでティアナ、ムラーノ、プレサージュに搭載されているものである。 VQ40DE
タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ CVTC
排気量:3.954L
ボア×ストローク:95.5×92.0
圧縮比:9.7
出力・トルク(海外仕様)
(1)201kW(273PS)/5,600rpm 395Nm(40.3kg-m)/4,000rpm
主な搭載車種
2005 - 日産・フロンティア(ピックアップトラック、日本販売無し)
2005 - 日産パスファインダー北米向けのラージSUVに搭載されるVQエンジン最大の排気量を持つエンジン。日本国内には搭載車種は販売されていない。 VQ30DETT
レース用エンジン
タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ インタークーラーツインターボ
排気量:2.987L
ボア×ストローク:93.0×73.32002年度全日本GT選手権(現在のSUPER GT)にて当時GT500に参戦中のスカイラインGT-Rを車両全体をより低重心にさせ、運動性能の上昇を図る為、ベースとなるエンジンのVQ30DEを改良し、競技用エンジンとして中盤に投入された。それ以降2007年第2戦までGT500にてVQ30DETTが使用された。 VQ25HR
* タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ eVTC
排気量:2.495L
ボア×ストローク:85.0×73.3
圧縮比:10.3
出力・トルク
165kW(225PS)/6,800rpm 263Nm(26.8kg-m)/4,800rpm
主な搭載車種
2006- 日産・スカイライン V36
2007- 日産・フーガ VQ35HR
* タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ eVTC
排気量:3.498L
ボア×ストローク:95.5×81.4
圧縮比:10.6
出力・トルク(国内仕様)
(1)232kW(315PS)/6,800rpm 358Nm(36.5kg-m)/4,800rpm
(2)230kW(313PS)/6,800rpm 358Nm(36.5kg-m)/4,800rpm
主な搭載車種
2006- 日産・スカイライン V36
2007- 日産・フェアレディZ
2007- 日産・フーガ
2007- インフィニティ・EX
2006年にデビューのV36スカイラインでデビューした新世代VQエンジン。VQ型と名乗っているものの、ブロックデッキの高さを延長する等の変更がなされており80%以上を新設計した事実上の新開発エンジンであり、「HR」とはハイレスポンス、ハイレボリューションを意味する。これまでのVQ25DEでは、 VQ35DEでは高回転域で吸気が追いつかなくなる欠点の見直しと、ブロックデッキ寸法の変更でコンロッドを長くし、連桿比の改善によりピストン横圧の低減を図った。従来型比で1,200回転のレブリミットの引き上げとなり、高回転まで胸のすくふけ上がりを実現した。出力・トルクだけでなく、環境性能や燃費性能も大幅に向上している。なお、このエンジンについては諸説諸々あり、FZという形式に変更されるのではないかとか、3.7Lに拡大される、かつてのNEO VVLに似たVVELと呼ばれる可変バルブリフト機構が採用されるなどと様々な憶測が飛び交った。しかし、VVELは結局は見送られ、給排気側の両方にeVTCを備えることで燃費とパワー、好レスポンスを得られる。これにより、高回転が苦手なVQエンジンは、大きな進化を遂げることになった。 VQ37VHR
* タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ eVTC VVEL
排気量:3.696L
ボア×ストローク:95.5×86.0
圧縮比:10.6
出力・トルク
(1)245kW(333PS)/7,000rpm 363Nm(37.0kg-m)/5,200rpm
主な搭載車種
2007- 日産・スカイラインクーペ V36 VQ35HR (3.8リットル改仕様)
* タイプ:V型6気筒 DOHC 24バルブ eVTC
排気量:3.798L
ボア×ストローク:95.5×88.4
圧縮比:12.4
出力・トルク(国内仕様):257kW(350PS)/7,200rpm 397Nm(40.5kgm)/4,800rpm
主な搭載車種
2007- 日産・フェアレディZ Version NISMO Type 380RS関連項目
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